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パワプロクンポケット14 概要 ストーリー 本作独自の要素 変更点・追加要素など 賛否両論点 ストーリー 彼女候補 本作の野球超人伝枠 裏サクセス「札侍編」 評価点 問題点 総評 余談 パワプロクンポケット14 【ぱわぷろくんぽけっとじゅうよん】 ジャンル 野球バラエティ 対応機種 ニンテンドーDS メディア 1024MbitDSカード 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 開発元 コナミデジタルエンタテインメント(パワプロプロダクション) 発売日 2011年12月1日 定価 5,250円 判定 なし ポイント 賛否両論の過去主人公・ヒロインの「正史」路線変更の裏サクセス新モード「トツゲキ甲子園」は好評シリーズ最終作を意識して作られたいつの時代でも、最後は子供がヒーローさ。 パワプロクンポケットシリーズリンク 概要 本家とは似ても似つかないシナリオや彼女、サクセスで人気を集めてきたパワプロクンポケットシリーズの15作目(外伝のダッシュは含み、リメイクの『1・2』を除いてカウント)にして表サクセスのシナリオ最終作。 表サクセスは魔球リーグ編。「ダッシュ」以来の小学生主人公が、これまでのパワポケに登場したヒーロー・超能力者・アンドロイドといった人々と共に世界に変革をもたらすカタストロフに立ち向かう。 裏サクセスは独自のカードゲームになった「札侍編」 グッピーを進化させた「トツゲキ甲子園」も初登場。 キャッチコピーは今度のパワポケはド派手! ストーリー 『魔球リーグ編』ある日、居酒屋で飲んでいた三人のメガネは、その帰りに一人の赤ん坊を抱いた女性が倒れているのを発見する。数年後、三人のメガネによって育てられたその時の赤ん坊である主人公は小学生6年生になり、少年野球チーム、ビクトリーフィンチーズに投手として所属していた。デビュー戦にて、上級生のいた男ホームランズに滅多打ちを食らいピンチになってしまうが、その時必死で投げた球が魔球に変化。世界初の「魔球を投げた少年」として一躍有名になることになる。しかし、これが後に世界を大混乱に陥れる『カタストロフ』の始まりだった…。 『札侍編』野球札と呼ばれるカードを使って江戸時代を駆け巡る、野球カードバトルゲーム。 本作独自の要素 ガッツゲージを消費して三振を確定で出す魔球やヒットやホームランを確定で出す魔打法が使える「必殺技野球」が追加された。 本作の表サクセスで主人公が最初に使い始め、ストーリーの根幹にもかかわってくる。 いつガッツを消費するか。投手側で魔球を使うか、野手側で魔打法を使うかの戦略性もあり、上手く使えば歴代ラスボスでも強豪であるブラックホールズにも対抗する事が出来る。 なお通信対戦では出来るがWi-Fi対戦では使えない。 表サクセスは必殺技を使えるかどうかが決まる「ガッツゲージ」があり、また3以来の「ストレスゲージ」が復活。ストレスゲージは溜まるとケガ率が上がるが高くなるとケガ率と経験値が2倍になる「バーニング」になる。 試合では「抜シーン」があり、決められた勝利条件(3振を取る、ヒットを打つなど)を満たして勝つというモノ。 「魔球を投げた少年」という設定から、仮に野手を選んでも中盤までは主人公がそれなりのステータスで登板する。 最初に野手を選んだ場合は最初はライバルだったものの家の事情で仲間になる魔球使い「リョウ」が仲間になってから最初にポジションに転向する展開がある。 『13』に収録されなかったカード野球がシステムを一新して「札侍編」のシステムとして登場した。 目押しのようなテクニックはなく、攻撃と守備を繰り返して得点を争い合う。 こちらのモードも通信対戦は可能だが、Wi-Fi対戦は不可能。 変更点・追加要素など 野球関連 『13』に比べると走る速度が全体的に早くなっている。ゲッツーで抑えづらく、ある程度の走力があればスリーベースまで突っ走れる。 それでもゲームバランスとしてはパワポケシリーズの中ではDS最終作だけにかなり良い方。「野球だけ楽しむ」なら本作が最も安定しているとも言われている。 下画面の走塁操作に全走者を停止させる全ランナーストップのボタンが追加。その代わりスピードアップボタンが1つに戻された。 システム面 試合を二死満塁の崖っぷちから始められるイチゲキシステムが追加された。手早く緊張感のある乱打戦を楽しむには良いモードである。 リアル野球が改善され、ストライクゾーンの高さがリアル頭身に合うようになった他クイックモーションが完全再現された。 選べる球場にサクセス・ペナント専用の2球場が増えた。 新モード「トツゲキ甲子園」が追加された。詳細は後述。 賛否両論点 抜シーンは概ね難易度は低いが「三振を取れ(アウトではNG)」「ヒットを取られるな(という条件に関わらず魔打法を放つ)」など理不尽なものもある。 また仲間を勧誘していない場合にモブキャラに内野守備をやらせると守りがかなり酷いため、エラーを出され負けに繋がってしまう事もある。特にショートの東郷は負の方面でかなり目立つ活躍をしてくれるため、パワポケ恒例の「味方にいる最大の敵」の1人とされている。 真のラスボスチーム「ブラックホールズ」との戦い前にはセーブ不可能。 魔球・魔打法のシステムは連打にさえ勝てれば確定三振or確定ホームランと強力であり、特に魔打法でのホームランで敵投手を引きずり下ろしやすい。 終盤のライバルキャラである黒羽やデリック、アスワンといった強力な投手を魔打法でホームラン引きずりおろしに出来るため彼らの存在感がやや薄い。 だがアスワンはとある彼女キャラのルートにおける「ハンデ」でガッツを削られ魔打法を打つ余裕がなくなるせいか、強力なラスボスとして立ちはだかる。魔球・魔打法なしのラスボスチームは歴代最強レベルの能力を持つチームだけあってかなりの強敵になる。 ストーリー 本作のサクセスは『1』から続いてきた一連のストーリーの完結と銘打たれ、『12』で初登場して台頭してきたジオット・セヴェルスとその直属の者達が起こす「カタストロフ」を阻止する人々の戦いが主となる。 この流れ自体がDSパワポケシリーズ最大の賛否両論点ともいえる異能バトル展開の決着なので、この時点で賛否が分かれる。『13』が異能バトル要素を薄めて高評価されてるのとは対照的。 本作は主人公に超人的な反応速度と運動神経、「魔球」を持たせることである程度バトル展開に参加させる配慮自体はある。 世界大会で優勝した後に登場する「ブラックホールズ」(野球漫画の主人公達によるドリームチーム)が襲来。人類と未来を賭けた最終戦で重要な一線を担わせている。 過去作の登場キャラが多数再登場する。 事実上の「シリーズ打ちきり」であるため、過去作プレイ済み前提の展開が多い。 また主人公を取り巻く大人達も過去に登場してきた人物が大半な上、仲間や彼女候補にも過去作のキャラの関係者が非常に多い。 そのため本作の主人公も、パワポケ末期にありがちな周囲の面々に振り回されているだけで終わっているという批判もある。 とはいえ、最終作なので既存キャラクターが多く登場するのはファンにとっては嬉しい。 シナリオにヒーロー達とジオット軍の最終決戦に主人公が参加する「真ルート」がある。真ルートのシナリオに関わるヒロインは3人のみである(その内の2人ヒカル・准は「主人公と結ばれるEND」がない)。 真ルートの展開は全部飛ばしても長いが、イベントスキップに非対応なため複数の選手を作っている際に周回するのが面倒くさくなる。 また育成もとある彼女キャラ一強と言われており、最終戦で主人公にハンデを背負わせるものの経験点や特殊能力の取得の効率が異常に良いためオールAも狙いやすく、その上で魔球の属性で得られる超特殊能力を調整出来るため、ライターの贔屓ではないかと嫌悪感を示す意見もそれなりにある。 これまでパワポケでは正史ヒロインについて明言しないというスタンスを取って来たが、本作では「とあるヒーロー」「ヒーローの仲間であるとあるキャラ」「とある彼女候補の父親」が過去作の主人公ではないかと見せかけており、その上で複数の彼女候補から好意を持たれている(=過去のゲーム本編ではあり得ない複数の彼女ルートを経由した)描写があるため賛否が分かれる様子。 その内ヒーローに関わる2人は本作の主人公と共闘しているが、とある彼女候補の父親は作中に姿を出さない上にその彼女候補を精神的に追い詰めてしまったと言われているだけで、その理由の描写不足によって不当な評価を受けるハメになってしまった。 『10』以降、顕著になった流れだがバトル展開がミニゲームすら挟まずテキストだけでバトル展開が終わってしまう。 特に『10』からほぼ皆勤賞の大江和那の扱いは、バトル展開の賛否に加えて「本作のとある彼女候補の父親」との関係の描写不足が最後まで賛否が分かれるモノとなってしまった。 ただし、ストーリー完結作として『10』からずっとあまり良い目に合っていなかった彼女の話も一つの完結を迎え、そのEDも彼女を心配している人に向けてのメッセージが入っていたりと明るめな内容。 『12』から登場し、巨悪として君臨するも(一部の彼女シナリオを除き)敵役とはなっていなかったジオット・セヴェルスは本作で明確に敵役となり、今回ようやく初敗北するが、トドメは刺されず今までやらかした事を置いて裏サクセスのエンディングで仲間達と共に楽しそうに終わっている事に批判意見がある。 とはいえ、ジオットの場合、過去の暗い出来事を見る限りは「これはこれで彼も救われた」という若干ながらも肯定寄りな意見もある。 ジオットと真ルートで殴り合うのは本作の主人公ではなく『7』から再登場したレッドである。そのレッドもとある過去作の主人公と匂わせているのだが、『7』ではあまり擁護しきれない事を行っていた事を指摘する意見もある。 近年のパワポケを許容する人からは悪役に徹底したジオットを評価する声もあるが、『シリーズ全体のラスボス』としては『11』以降の流れで登場したキャラであるため「ぽっと出」扱いする人もいる。 彼女候補 総じて癖が強いという見解で通っている。 本作の主人公が小学生である事から恋愛感情に至らない彼女キャラが多い。ただし紗矢香・姫子・響子はアルバムで成長した主人公が恋愛感情を抱くようになる事を示唆してはいる。 + 本作の彼女候補 「阪奈(ハンナ)」は主人公のチームメイトで男勝りな性格。 その正体は「反エントロピー」というアンドロイドの危険な超能力者ピースメーカーで能力を封印されている。彼女を見守る関係者が多く、「6人組」の甲斐に引き取られた過去があり、彼女の死後は「6人組」の犬井が叔父となって育てられていた。シナリオ中では『8』の彼女候補の白瀬とその協力者と主人公によって護衛される。 設定としては伏線回収に終始しているものの(同じ仲間ヒロインのヒカルと違って)恋愛感情は感じられない。また犬井や白瀬、マダラやウズキといったハンナを守ろうとする過去のキャラの方が印象深いという意見もある。 白瀬の作り手である坂田博士も登場。白瀬に寿命が近づいている事を主人公に話す。白瀬の最期の時を見られるのはハンナルートのみである。最後まで笑顔で満足したままビターに逝った姿は物悲しいものの白瀬らしい大往生としてファンの目頭を熱くさせた。 真ルートではヒーローに関わる人物でありながら空気と化す。とはいえ「親友」としての主人公との絆はどのルートでも明確ではある。ハンナグッドEDではカズに弟子入りしてヒーローとして活躍したらしい。 「准」は『9』の緑髪ヒロイン・維織のお供キャラとして出つつも攻略不可能の「バグ枠」と呼ばれていたが今回はヒロインへ昇格。 だが彼女も年齢が親と子ほど離れてるせいか、「恋愛対象」というオチではなく野球好きの少年にスパイクを送ってあげてるお姉さんとしての関係で終わっている。 「准がようやく攻略可能」という情報でプレイしたけど、恋愛ではない展開にガッカリしたという声も少なからずある。 ヒカルやさやかと同じく「真ルートだと結末が変わる」ポジションではあるのだが、通常ルートでもあくまでノーマルENDという趣き。真ルートだと「准ねーさん」と呼んでおり、自他共に認める姉弟のような関係で終わっている。 なお本作には『9』の主人公と同一人物疑惑のあるヒーローが登場しているが、本作でその人物と准の交流はない。 「ハナ」は犬である。パワポケでは毎回ちょい役で登場していた犬だが最終作で遂にヒロイン化。でも犬である。 宇宙人から地球を守って逝く。何を言っているのかわからないと思うがパワポケではよくあること。 飼い主の竹本つぐみは主人公のクラスメイトで病弱な少女で、ハナルートを進めると病死してしまう。本作における「どう足掻いても絶望」枠。 「響子」はいわゆる「ハズレ彼女」のような顔つきで一方的に主人公にアプローチしてくる少女。 付き合っていくと人の良さが見えてくるので歴代の「ハズレ彼女」よりはマシだが。またグッドEDだと見違えるように可愛くなっている。 逆にバッドだと主人公は40代になっても独り身だった。アルバムタイトルはなんと「ダメ人間」。 「姫子」はブギウギ商店街のレストラン「ブランネージュ」でバイトしている男勝りな女子高生。 ランダム要素が高く攻略難易度が後述の「さやか」とは違う意味で攻略が難しい。だが彼女のルートではおねショタ要素のあるほのぼのエピソードが展開される。 難易度が非常に高い代わりにバッドEDがない枠。仮に恋愛関係に至らなくても主人公とはお互いに大切な関係として終わるノーマルEDである。 また准と違ってグッドEDのアルバムでは成長した主人公と恋仲になった描写もある。 「光(ヒカル)」は転校生のしっかり者だが腹黒な側面もある相棒キャラ。当初は男として主人公に接するが実は女の子(ハンナと違って性別を偽って付き合っていた) 茨木和那のクローンから生まれ、神条紫杏が生み出した戦闘用ロボット「システム」を統率する「TXクイーン(2代目)」だが腕に統率用装置があること以外は普通の女子小学生である。 トゥルールートではシステム達の戦力を借りたがっていたグントラムに主人公とともに協力。その際にシステムと共に助力するが、主人公への恋愛感情を付け込まれて敵の洗脳能力者に精神をかき乱される。だが主人公の呼びかけで正気に戻る。 しかしEDにおいては「火星へ行った主人公を思い出しながら、システムと共に夜空を見上げる」という主人公と結ばれるENDがないバグ枠。なおトゥルールートに関わって来るヒロインが別にいる。後述の「さやか」がそれである。 「紗矢香(さやか)」は『10』に登場した天月五十鈴の娘で主人公の3つ年下。同ライターの「シズヤ(11)」「漣(12)」も彼女のストーリーに関わり、劇中に出て来てないが「瑠璃花(ダッシュ)」とも交流がある。 母親の「運勢を操る超能力」をそのまま受け継ぎ、魔球を投げた主人公を「お兄ちゃん」と呼んで懐いてくる妹系キャラ。 イベント数も多く、「14で純粋に可愛いヒロイン」では姫子と並んで挙げられる事が多いのだが、母親から受け継いだ「運勢を操る超能力」を持っており全国大会前に強制ケガをさせるイベントを行う。なおこのイベントを行わないと敵の洗脳能力者と出くわしてしまい攻略失敗となる。 本作の「攻略難易度は鬼畜だが出来上がる選手は強い」枠。むしろ本作の表サクセスで強い選手を作るには彼女の真ルート一択という評価が下されている。彼女とキャッチボールをすることが経験点を稼ぐには最も効率が良い。 トゥルールートと兼任出来るほぼ唯一の彼女キャラであり、当該ルートでは主人公と共闘してジオット軍に立ち向かったヒカルへの嫉妬、魔球を投げられなくなる事と主人公が中学生に上がったら一緒に学校へ行けなくなる事の恐怖、家に居ない実父への寂しさ、ジオットのカタストロフが完遂すれば弱者をモンスターから守る正義の味方に主人公と共になれるという思い込みなどから、主人公を敗北させて世界を滅茶苦茶にするため、ガッツとやる気の大幅減退、これでもかと付け加えられるマイナス得能の付加(*1)で妨害してくる。この事から「14の彼女候補では王道ヒロイン」という声と「パワポケ屈指の畜生彼女」と呼ぶ声もある。 更に世界大会の途中で敗退したり、今までの選択肢を誤ると最終戦で勝っても主人公への罪悪感から飛び降り自殺を図り、植物人間として夢の中で主人公と共に正義の味方ごっこを続けるというBADエンドになる。「その現実が嫌だったんだよ!」と嘆いてフィクションの世界(札侍編)へ逃避したジオットや『10』で相棒の朱里と共に追手と戦い続けるカズと被る結末。 ちゃんとさやかの事を第一に考えた上で彼女の地獄のようなマイナス得能を背負って最終戦に勝つと、「さやかが応援してくれてたのは分かっていた」という主人公の赦しを得て、火星へ行く主人公に付き合って共に生きることを選ぶ。火星へ行く主人公についてくる彼女候補はさやかのみ。 この際、今まで付加したマイナス得能は全部除去され奪った得能の大半を返してくれる。だが「逃げ球」は返さない。(*2) さやかのイベント自体は可愛らしいものが多く「お兄ちゃん魔球なげろー」と可愛い応援をしたり、公園で楽しそうにデレ顔をする。また経験点効率が多いキャッチボールなど基本は協力的ではある。 なのだが、最後の最後で世界を滅ぼす事に事実上荷担してしまった事、その罪悪感の大きさゆえにフラグ立てが失敗すれば自殺で更なるバッドENDを味わせようとする姿から事実上のラスボス化(ブラックホールズは野球漫画の二次創作キャラなためか台詞はない)するあたり「ヤンデレ幼女」とも言われている。 ただし「真ルート」を通らなければ地獄のような最終戦を行う事はなくフラグ立てもそこまで必要ではなく、さやかも主人公とフィンチーズを応援して終わる。その後のエンディングも真ルートと同じく「数年後もさやかが主人公と交流が続いており、まだ兄妹のような関係だがいずれ恋愛感情に発展する可能性」を示唆している。 そして、さやかがここまで能力を暴走させてしまった原因として「あんまり家に居ないお父さん」の存在が大きいとプロフィールやさやかの台詞から明言されている。この「さやかのお父さん」についての描写が作中で不足しているためにある誤解を招き、『14』のシナリオ後に最も批判された人物となっている。 ただし、さやかは父親に懐いており、その人物がさやかに愛情を注いでいたような節はある。 本作の野球超人伝枠 + ... 本作で野球超人伝をくれるのは彼女キャラではなく、持手照男なる36歳で自称フリーターの男性キャラクター。 ムキオをチームに加えた上でイベントを進行させていくと野球超人伝が入手でき、照男は改心して結婚するが、途中のイベントで選択肢を間違えると野球凡人伝が手に入ってしまい、更に彼はインチキ商売を始めてしまう。 そもそも男性キャラから野球超人伝を貰うネタ自体は『12』で既にやっていた為、この辺はやや賛否両論である。 裏サクセス「札侍編」 『ダッシュ』『9』~『12』で使われていたカード野球のアレンジ版だが、そもそも『10』から独自進化を遂げていたRPGからの路線転換そのものが賛否両論である。 江戸時代をモチーフにした時代劇風カードゲームだが「カードゲームで全部解決する札侍」というネタがあるせいか、今までの裏サクセス以上にどことなくほのぼのとしている。 負けたら札にされてしまうというネタはあるが、主人公はその上で勝った後に相手を元に戻すし、仮に負けても実質ノーペナルティでやり直せるため。 実はトゥルールートで敗北してトドメを刺されずワームホールに飛び込んだジオットも登場するが、むしろ裏サクセスの常連黒幕であるカメダから次元航行システムも兼ねるガンダーロボを奪う「車の運転が得意なおじさん」としての登場。カメダに引導を渡す役回りとも言えるか。 仲間も『5』の小杉と『13』の真琴がアドバイス要員と掛け合い要員を兼ねて登場する。だが近年の裏サクセスでは仲間数は少ないため、寂しがる声もある。 なお小杉はむしろ入れ替わる前の人格=5主人公に近いお人よしな性格。 野球人形のパーツは以前より入手しづらくなった。だが特殊能力・超特殊能力が店に並ぶ事もある。 ゲームシステムは運が絡む、一部カードが強い、CPU戦が最終的に作業になるという意見もあるが、デッキを組む戦略性はそれなりにある。 負けても一部を除いて即ノーペナルティで再戦が可能なので手札事故で何もできずに負けたりしてもストレスにはなりにくい。 逆にこの仕様が緊張感を削ぐという声もある。 荒削りで人を選ぶ出来だが支持する人も居る。 今までのパワポケキャラが対戦相手およびサポート札として結構出てくるのは裏サクセスとしても変わらず。主人公の仲間としては小杉と真琴のみだが、使えるカードを全部合わせれば歴代の裏サクセス以上。 評価点 ファン向け要素の多さ 過去キャラの再登場はシリーズファンからは高く評価されているほか、熱い展開が多数ある。一例を上げると 初代主人公の面倒を見てくれてた「外藤」が本作の監督として再登場。 4・6の「山田」、6裏の「落田」、7・8の「湯田」の3人のメガネ父さんが主人公にスポ根教育しながらも深い絆で結ばれている関係。 イベントによりジオットを止めようとするレッド、最後まで生き様を見せた白瀬などは特に評価されている。 後述する「トツゲキ甲子園」も過去作のチームと戦えるのでファンには嬉しい。 全体的に表サクセスは遊びやすくなっている。 試合開始前にもセーブが可能。以前はDSシリーズでも開始前のステータス上昇くらいしか出来なかった。 リセットが許される回数が5回から10回に増えた。負けたら基本能力を少し下げる代わりに再挑戦できるようになった。 小学生4年生以上で習う漢字に読み仮名がつくようになった。 札侍も今までのRPG形式からガラっと変わった新機軸の対戦システムのモード1発目としてはよく出来ている。 デッキを組む楽しみや、複数のカードを使ったコンボ、相手の妨害等カードゲームとしての楽しみはしっかり盛り込まれ、強いカードはある物の壊滅的に強いカードは無くゲームのバランスもしっかり取れている。 カードゲームが上手ければクリアできるのも今までの裏サクセスが苦手だった人には嬉しい。 ストーリー自体も今までの裏サクセスほど濃くは無いものの、地方色豊かなボスを倒しながら日本全国を旅をする楽しい物となっている。 登場する敵キャラも良い人が多く、不快な気持ちにさせられる事は少ない。 敵キャラが使ってくるデッキも個性が出ている物が多く、一度負けても相手に有効なデッキを組みなおして再戦するというカードゲームらしい楽しみがある。 ペナルティが軽いことも気軽に挑戦できる要因と言える。これまでの裏サクセスはペナルティで立て直し不可能になることも多かった。 ミニゲームは概ね好評。 札侍編ではDSシリーズの歴代おみくじが再収録されている。 BGMも相変わらず評価が高い。 表サクセスのラスボス戦「未来と魔球とジンルイ」、トツゲキ甲子園の最終戦「汗と涙は球児の華」はどちらも最終戦にふさわしい曲になっている。 新モード「トツゲキ甲子園」は概ね好評。 グッピーをベースにしているシステムだが、難易度選択とそれに伴う主人公の追加と監督・マネージャーとの掛け合いなどが追加された。 練習試合と全国大会で一定の条件を満たすと敵高校のエースが仲間として引き抜ける展開がある。「難しい」では引き抜いたキャラが即戦力になる事も多い。 「やさしい」は成長速度は緩めだが主人公と仲間のステータスが比較的ありCPUが弱め。監督は『10』の車坂、マネージャーは『7』の霧島。 「ふつう」は主人公は最初から強めだが仲間が弱い状態から始まる。監督・マネージャーは『13』の村田・冴花。 「むずかしい」は上記難易度を両方ともクリアしたら登場(なおその後にプレイしてセーブせずに電源を消したらむずかしいが消滅するバグがある) 主人公も仲間も弱いが成長速度は高い。監督・マネージャーは『4』のみゆき先生とユイ。名曲「あの4度目の桜」のアレンジも好評。 表サクセスとはほぼ繋がっておらず、パラレルワールドになっている。だがパワポケらしい軽妙な掛け合いと面白変人な憎めないライバルキャラ、地に足の着いたマネージャーヒロインの再登場などを純粋に楽しめる。 改善された野球パートでGBA時代の強豪校と戦えるシチュエーションは熱い。 リセット・ゲームオーバーの再チャレンジも5回まで許されており、「グッピー」より緩和されている。 問題点 過去作キャラの登場が多いので新規には不向き 単体でも楽しめる『13』と違い、過去作プレイ前提のようなストーリーである。 システム周りと野球はシリーズで最も優れているが、新規だと肝心のサクセスは楽しみにくい。 もっとも事実上の打ち切り最終作であり、ファンディスクのような側面もあるため仕方がない部分もある。 投打のバランスが悪い。 2011年からプロ野球で導入された低反発球による極端な投高打低が本作にも悪影響を及ぼしている。 「ペナント」を回しても 一年を通じて3割打者が両リーグに一人もいない ということが少なくない。2011年に打率.338の好成績を修めて首位打者になり、本作でもミートA14・パワーB126と高い打撃能力を持つ内川選手ですら「ペナント」と「俺のペナント」で打率2割台前半に甘んじることもある。 その一方で投手陣は能力の割に成績が非常に良いケースが多い。 防御率トップ15のうち、防御率1点台がセ・リーグにもパ・リーグにも10人近くいる ということが多く、「俺のペナント」でも明らかに野手よりも投手の方が難易度が低い。(*3) 本作では打球が飛びにくいことで、守備シフトは内野後退、外野前進にしておけば大抵の打球はアウトにできてしまう。 致命的なバグが稀に発生する。 コンピューターが行う「代走」時、塁に選手がいないにもかかわらず控え選手と入れ替えさせようとする挙動が無限に繰り返されてしまい、リセットせざるを得なくなるバグが存在する。 その他、「札侍編」で選手を作成した際、名前入力画面に切り替わらずそのままフリーズしてしまう現象や、試合でボールをバットに当てた際、画面が真っ白になってそのままフリーズしてしまう現象も稀に発生してしまう不具合も存在している。 「札侍編」にWi-Fi対戦がない。 札侍のカードゲームの評判を最も落としているポイント。この事は札侍を評価している人にとっても惜しまれていた。 もっとも前作までの裏サクセスもWi-Fi通信に対応していたわけではないので、仕方がないと言えば仕方がないが…。 デビルスターズ関連 シリーズ最終作という事で大幅な入れ替わりが行われたが、「デビルスターズが初めて登場した4から13まで一貫して名を連ねていた選手の一人で、野球マスクとほぼ同じ能力値を持つ茂宮を外し、能力値がそれほど高いわけでもなくBB二軍にもいる布具里を残留させている」「野手はロボが雨崎に変更になった以外特に変更はない」等の点が人選ミスとの意見も多い。 特に野手に関しては、「与番は『13』にてパスワードが配布されていた」「衛具是とボンドは『10』でお試し選手として登場していた」「目史亜と富流斗はそれぞれのチームメイト(夜羽根と白瀬)が過去のナンバリングでデビルスターズにいた」「ラッキーは『13』でお試し選手として登場していた」等の理由があるにもかかわらず未加入となっており、この点に関しても批判が出た。 「せめて最終作位はデビルスターズを2チームに分けても良かったのではないか」との意見の声も聞かれた。 「トツゲキ甲子園編」のむずかしいに登場するデビル高校には、デビルスターズ入りしなかった選手たちや過去のシリーズのデビルスターズに所属していた選手たちが多数所属しており、自虐にすら思えてくる。 また、本作のみブラックのミニ顔がロボになっているミスもある他、皇のミニ顔が才葉になっているミスもある。 一応、「トツゲキ甲子園編」に出てくる皇のミニ顔は正しい物になっている。 トツゲキ甲子園関連 登場チーム関連 残念ながら今までの高校野球編に登場した全ての高校が登場している訳ではない。『1』に登場した白鳥学園、『7』に登場した快晴高校、『10』に登場した平面高校、栽培高校は未登場となっている。 音声関連 表サクセスの世界大会に出場したホワイトファルコンズを除く敵チーム(東方全勝、コサックベアーズ、ブラックホールズ)と、トツゲキ甲子園編に登場した甲子園出場チーム(オリエント高校、大安高校、花丸高校(*4)、聖皇学園、超最強学園、天下無双学園、デビル高校)には実況は用意されているが、ウグイスは用意されていない。 そのため、折角選手を再現し、ウグイスの設定をしてもウグイスが変になるうえ、実況が名前を読んでくれないなどの問題点がある。 ちなみに、前作では甲子園出場チームには実況だけでなくウグイスも用意されていたため、満足が行く選手再現ができた。何故、本作だけこうなってしまったのか。 容量の都合も考えられるが、原因は定かでない。 お蔵入りになってしまったシナリオ関連 本作のリセット座談会でも触れられている通り、本作の表サクセスのシナリオは当初、プロ野球編(恐らく大神ナマーズが舞台になったと思われる。)の予定で、魔球リーグ編は本来最終作にする予定であった「15」でやる予定であった。 しかし、諸々の事情によってそれが出来なくなってしまい、以下のシナリオがお蔵入りとなってしまった。 「マゼンタのNOZAKI襲撃」「ブルーとマゼンタの戦い」「グントラムの能力」「マゼンタ、ルチア、グントラムの対面」「ユキシロとホンフーの戦い」「ジャジメントナンバー6のカリオペ」「武内ミーナが遂に攻略可能となる」等々。その為、お蔵入りを惜しむ声は多かった。 おためし選手関連 投手能力は全て江武家と共通になってしまっている。 今回おためし選手として登場するのは、全てトツゲキ甲子園編で仲間になるキャラのみで、過去作で見られた様なバラエティ感のある選手の選出はされなかった。 トツゲキ甲子園編に登場するキャラクターのみで固めるにしても、せめて甲子園出場チームのキャプテン(*5)や、デビル高校のメンバーのうち、デビルスターズ入りを果たしていない顔付きの選手(*6)も選出していたら幾分か良かったのではないかと言える。 アレンジチーム関連 表サクセスに登場したラスボスチームのブラックホールズと、トツゲキ甲子園編の『難易度 むずかしい』に登場したデビル高校が選択できない。(*7) シリーズの大トリを飾るにふさわしいであろうこの2チームを選択可能にしなかったことに関して不満を持つユーザーはやはり多い。 総評 低迷した売り上げとニンテンドー3DSのハードの台頭に挟まれ、半ば「打ち切り」となってしまったパワポケシリーズの最終作。 全体的な広告などから小学生向けをある程度狙ってはいたものの、ジャジメントのジオット一派とヒーロー達の抗争を引きずったストーリーが新規取り込みの足を引っ張った様子で、やはり売り上げは伸び悩んでいる。 それでも最終累計売上は約11万と健闘はしている。 放置された伏線は多いモノの、一応の「完結」を試みており、過去主人公の行く末などもその一例であるのだろう。 一人の少年が極亜久高校に入学して一人のメガネと共に野球部を再建した所から始まった「パワポケ」の物語は、弱小球団が成り上がり、少年とメガネが殴り合いの果てに共に再び手を取り合い、呪われ、入れ替わり、未来を変え、ヒーローが生まれ、アンドロイドが育ち、かつての不正義が別の正義として街を救い、超能力者が戦争に駆り出され、真面目で哀れな子供が野球なんかで世界を変えられないと諦めながら殺され、ネトゲの野球で危機に立ち向かい、野球で逆襲し、そして最後は野球好きの少年の慈悲・寛容で人類と未来と一人の少女を救って完結した。 だが再びパワポケの愉快でダークで野球してるんだかしてないんだかわからない慈悲・寛容に溢れた雰囲気のゲームを望む声は決して少なくない。 余談 + ややネタバレ 表サクセス最終戦のチームはストーリーを見てるとわかるのだが漫画やアニメなどの主人公や有名キャラ達の再現である。 シゲゴロやイワオニ、アスワンなどわかりやすいものから、パライソ(→ポルトガル語で天国→Mr.FULLSWINGの猿野天国)と「わかるか!」と突っ込みたくなるレベルの者や、クロウキ(→異名が黒『右京』→くろうき→最強!あおい坂高校野球部の梅宮右京orドラベースの『クロえも』んの名前もじり(え→う→ウ。も→モ→キ))等といった元ネタはどっちとも取れる者と様々。キャラの能力に関しても(全体的に高スペックなキャラは多いが)再現されており、イワオニは悪球打ちや超特殊能力など込み込みで パワーの限界値をすっ飛ばしていたりする 。 なお、野球作品としては一番有名であろう巨人の星の星飛雄馬や一部のキャラは本編には登場してはいないが攻略本に未登場キャラとして名前が載っている。 話は逸れるが、この時に野球以外のスポーツ作品の漫画キャラなども同時に召喚されており 現実の人々はそれを打ち破っている。 テニス、サッカーの現実軍はぶっ壊れ性能のキャラが多い漫画アニメ軍(*8)によく勝てたなと突っ込まれることもある。 但し、「元ネタまみれの選手のみで構成されたチーム」はほとんどの作品に登場していた。(*9) 本作のタイトル画面はパワポケ1と(絵柄こそ変わっているものの)ほぼ同じ。 エンディングでも確認可能なので見比べるのもいいだろう。1からプレイしているとグッと来るものがある。 2021年11月10日にシリーズ全体のサウンドトラックがダウンロード販売された。(公式サイト) かつてはiTunesでパワポケ14のBGM集が発売されていた。上記の配信に伴ってか現在は配信停止。 本作から10年近く経過した「Nintendo Direct E3 2021」で『パワプロクンポケットR』が発表され、2021年11月25日に発売された。 ハードはNintendo Switch。『1・2』のリメイク+α。 なお『実況パワフルプロ野球 サクセススペシャル』へのゲスト出演などは存在した。
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パワプロクンポケット10 概要 表サクセス「甲子園一直線編」 彼女シナリオ 裏サクセス「バトルディッガー編」 評価点 野球パートの大幅進化 やりがいある育成 その他の利便性 賛否両論点 表サクセス システム面 問題点 総評 余談 パワプロクンポケット10 【ぱわぷろくんぽけっとじゅう/てん】 ジャンル 野球バラエティ 対応機種 ニンテンドーDS メディア 512MbitDSカード 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 開発元 コナミデジタルエンタテインメント(パワプロプロダクション) 発売日 2007年12月6日 定価 5,229円 判定 良作 ポイント 野球パートが大幅に進化し、遊びやすいシステムに彼女を作らずに遊ぶと硬派な高校野球編 本作だけ なら単体で完結しているサクセス育成面でバランスのいい彼女シナリオ一部彼女候補の『次回』に持ち越すシナリオは賛否両論 パワプロクンポケットシリーズ 概要 本家『実況パワフルプロ野球シリーズ(パワプロ)』とは似ても似つかないシナリオや彼女、サクセスで人気を集めてきた『パワプロクンポケットシリーズ(パワポケ)』の11作目(外伝のダッシュは含み、リメイクの『1・2』を除いてカウント)。 キャッチコピーは「おもしろい野球ゲームができました!!」 本作は「売れるものを作る」という至上命令によって野球パートが進化。他にも新要素が盛りだくさん。 「DS版パワプロ」を狙って軌道修正された事もあり、内容自体はむしろ当時の本家パワプロの高校野球編より尖った要素が少なめ。しかし、リアルな高校野球を描いた硬派な内容はまた違った方向性として好評でシリーズでも人気を博した作品に。 本作単体の人気は非常に高い一方で、一部の彼女シナリオのノリは癖のあり過ぎるパワポケ節で後のシリーズ迷走から踏まえてみると批判も多い。 表サクセス「甲子園一直線編」 ストーリー本作の主人公は野球が得意だったものの、強豪校に入学できなかった高校生。そんな彼が母親の勧めで入った親切高校は、日常から切り離された全寮制の高校だった。野球部に入るものの、閉鎖的な環境の中で行われる監督・先輩のしごきに野球魂を削られていく。さらに同地区には他校のスーパーエースでイケメンの投手・天道翔馬が親切高校の前に立ちふさがる。そして親しくなった少女達の悲哀。果たして彼は甲子園に行けるのだろうか。 いつもの独特なノリとは打って変わって、初期の本家パワプロのような比較的硬派で王道な高校野球を描いているのが特徴。 それもそのはずで、実は元々パワポケの制作チームは『5』までの本家シリーズを担当していた。本作はそのノウハウがしっかりと活かされているといっていいだろう。 本作特有のシステムである「 野球魂 」は尽きるとゲームオーバーになる。基本的に練習しないと溜まらない。 だが最初は「球磨き」などの雑用しかやらせてくれない。質の高い練習を行うには監督評価を上げる必要がある。 後述の「ペラ」を溜めるのに必要なボランティアをすると大幅に減るほか、イベントでの増減が激しい。 とある彼女キャラでは野球魂の維持に気を使う必要がある。 本作特有の通貨として「ペラ」があり、ボランティアをすることで溜めることが出来る。練習とうまく両立させていく必要がある。 ペラは『6』の裏サクセス「しあわせ島」で使われた架空の通貨であり、裏設定でしあわせ島と本作の親切高校は密接に繋がっている。 監督評価を上げるための贈り物もペラで購入して手に入れることができ、早ければ1年目の前期以内に練習をパワーアップさせられる。 DSシリーズの中でも試合の難度が高めになっている。 その代わりに『8』の「勉強」に似た「野球センス」の追加で、慣れてしまえば強い選手を作りやすいパワポケになっている。 難易度は高めだが、野球センスシステムもあってか強い選手を作りやすい。 基本的にパワポケの高校編は学校サイドの暗躍や妨害工作などで『3年目の夏にしか甲子園に出れない』のが通例だったが、本作では唯一、春のセンバツに出場出来る。 ただし、3年生になるまでは主人公以外がダイジェストで進むため運の要素が強く、難度はかなり高い。仲間評価が高いのに初戦敗退なんてこともざらにある。 後述のカード野球なら試合に参加さえ出来てしまえばいつでも全員操作出来るので比較的安定して勝ちやすい。ただし後述のバグ技は使えない。 5回データが消滅すると「5リセット座談会」なる楽屋オチ・設定解説が見られるようになった。 従来のパワポケシリーズの例に漏れず、キャラが全体的に濃い。 主人公は自他ともに認める「野球バカ」で、天才投手と言われる天道をライバル視する熱血漢である。 勉強を苦手としており、歴代主人公で学力最低と言われている。「セントバレンタイン」を「セットヴァルエンチン?」と呼び間違えたり、因数分数が苦手だったりするシーンは印象深い。 凡人である故に努力して周囲に「認められる」ストーリーである。ライバルルートは正にその流れであり、彼女候補でもさら・五十鈴などは交際の中で信頼されるようになっていくのがストーリー的に重要になる。 2年目に3年生が引退するとき、必ず次期キャプテンに指名される。主人公はこれまでの公式試合に一度も出場しない事や『1』『4』『13』のように崩壊した野球部を立て直した実績があるわけでもないため異例の抜擢である。 新しい仲間についても、恒例のメガネ一族の「荷田」、主人公に負けず劣らずの野球バカである「越後」、周囲に自分が金持ちだとうそぶく「官取」、常に腹を空かせている「岩田」、野球でもピアノでも多大な才能を発揮する「田島」、生意気な後輩だが意外な性癖を持っている「疋田」と皆個性的。 3年目に入部する「真薄(まうす)」は『ダッシュ』のガンバーズ出身のキャラ。彼の様子を見に「羽柴」「夏海」が顔見せに来たりもする。 監督の「車坂」は某軍曹を彷彿とさせるスパルタ監督だが、生徒思いの熱血漢である。 監督評価が低い時は冷遇されるが、評価を上げて気にいられると主人公の強い味方になってくれる。育成を安定させるためには彼を味方につける事が必要になる。 試合に勝ったときは気を緩めないようにと厳しい言葉を投げかけるが、内心喜んでいるなどツンデレな一面も。 保健医の「桧垣」は本筋の展開にはあまり関わらないが、この学園の「裏の顔」に深くかかわっており、一部の彼女候補のシナリオの重要人物である。 大谷記者の意志を受け継ぐ事になるジャーナリスト『武内ミーナ』も本作が初登場。人気のあるサブヒロインとなる。 以降の作品に毎回サブキャラとして顔を出しながらも攻略ヒロインではないため「攻略できないのはバグ」と『9』の夏目准のような扱いを受けている。 特定の彼女キャラのシナリオに深く関わる『浜野朱里』は『11』で攻略彼女キャラとして再登場する。 ここで挙げた以外にも多数の個性的なキャラが登場する。 過去作品に登場してきた高校が再登場。また、過去作のキャラが監督として登場する。 「鉄砂高校」の監督は再登場した『1』の「ようこ先生」であり、同じく『1』で登場したとあるキャラの子供がエースとして参加する。 『7』『9』の監督であった「佐和田監督」は車坂監督の恩師である。本作の1年目は『9』と同時期である事を加味するとニヤリと出来る。 春のセンバツ2戦目の相手は『4』のライバル校だった「大安高校」であり、当時エースだった「真賀津」が監督を務めている。 春のセンバツ最終戦の相手は『4』でも最終戦の相手だった「超最強(グレイテスト)学園」であり、当時選手だった「皇」が監督になっている。 車坂監督とようこ先生の会話イベントなど、本作は監督に焦点を置いたイベントが多い。 各監督や『ダッシュ』からの過去作からの継続キャラは多いのだが、あくまで「知ってるとニヤリと出来る」というレベルで収まっている。 彼女シナリオ 本作の彼女候補は一人かませ扱いのキャラがいるものの、全体的に人気が高い。 + 本作の彼女候補 『芳槻(よしづき) さら』は隣のクラスの生徒で、屋上で俯いている内気な普通の女の子。 過去の事情から人間不信に陥ってしまった彼女の心を開かせるのが話の主軸になっている。 攻略難度自体は低めだが、彼女のバッドエンドはパワポケ屈指の鬱展開と言われている。見るときは覚悟を決めること。 人間不信に陥った原因は主に「彼女の姉」にあるのだが、実はその姉も彼女候補の一人である。姉のルートを進めると詳しい事情が解る。 『高科 奈桜(たかしな なお)』は同級生の新聞部。そしてさらと同じく博多氏のヒロインで緑髪伝説。敬語で喋るが頭は主人公並に悪い。 彼女になるまで必須ランダムイベントが多くて一番大変。「ある人物」のグッドエンドを登録していると発生率を上げられる。 交友関係が広く、他キャラが登場するイベントが豊富。ほかの彼女候補である五十鈴・蘭・妙子とも交流がある。 中盤に恋人関係になり博多氏らしい軽快なテキストでイチャイチャし続けるが、終盤では彼女の「妹」との確執が出てくる。 付き合っても家庭の事情に気づかなければ知らないうちに転校し、別れることになってしまう。彼女を救うには「彼女の妹との和解」を果たさせた上で、甲子園へ出場するという「奇跡」を起こす必要がある。 エンディングが3種類あり、ベストエンドを見るためにはセンバツ出場したうえで、夏の甲子園の決勝まで行かないといけない。難易度は高いが、妹との和解は感動できる。 『天月 五十鈴(あまつき いすず)』は、成績優秀の同級生。男口調で話す素直クールキャラだが交際するとデレる。 ストーリー的に五十鈴も野球にひたむきな主人公に惹かれていく展開になり、甲子園を一直線に目指すしかない本作の主人公の物語を補強するルートでもある。主人公が「最後は帰ってくる事」を信じるようになっていく。 主人公自身も初対面から「かわいい子」という感想を抱いており、付き合う内に「ほっとけない」という愛情も抱いていくようになる。他ルートの彼女候補に比べても優しい態度で接する事から彼女のルートの主人公は一貫して五十鈴にベタ惚れである。 彼女は自身も知らない「ある能力」を持っており、そのせいで彼女と交際するとマイナスイベントがやたら追加される。ただし、イベントを進めて関係が深まると追加されなくなる。 必須イベントがランダム多め、時限式選択肢がやたら多い、デートしすぎると怒られる、告白のための野球魂がかなり必要、マイナスアイテム「イタチ人形」を確定入手するイベントがある(五十鈴が破棄してくれるイベントもあるがランダム)、甲子園での優勝が必須と本作の「攻略難易度は高いが強い選手が出来上がる枠」である。 幼馴染に「瑠璃ちゃん」という人物が居る事を話すがこれは状況証拠や後の作品から『ダッシュ』の南雲瑠璃花で間違いないと思われる。五十鈴が瑠璃花の「正史」での無事を担保する事となっている。 『14』ではとある彼女シナリオのイベントで登場するが、その人物が14主人公を信じきれるかどうか心配している。 『神条 紫杏(しんじょうしあん)』は監督生の自治会長。いわゆる優等生の生徒会長キャラ。厳格な判断力と高いカリスマ性を持つ。 出会いは主人公が女子寮に行こうとするのを見つかってしまうところであり、第一印象は最悪。しかし、生徒会を何度も訪れると関係が深まっていく。 同じく生徒会に所属する「大江 和那」、「浜野 朱里」と仲が良く、この二人もイベントに密接にかかわってくる。 他の人には無い「特異な才能」があり、それに対して主人公がどのような返答をするかで彼女の運命が大きく変わる。 こちらも彼女候補では比較的攻略しやすい部類に入るが、グッドエンドに向かうには少々頭を使う必要がある。 イベントをうまく進めれば後述の三橋妙子と二股をかけることができるが、エンディングで二股がバレた事でボコボコにされステータスが大幅に下がり、大量のマイナス特能を取得してしまう。 『大江 和那(おおえ かずな)』は主人公や友人から「カズ」と呼ばれる身長190cmのある背の高い関西弁娘。 槍術を初めとした古武術に長けているが、過去の出来事が原因で他者と距離を置いている。 奈桜と同じく1年目から交流を続けることが出来る彼女候補だが、関西弁の漫才の話をするなど友人関係の延長線のような雰囲気がある。ただし和那自体は主人公に恋愛感情を抱いていくようになる。 ある事件をきっかけに『重力を操る超能力者』となり、裏の世界に大きくかかわることで彼女の運命が狂いだす。 交際しやすい上に投手だと強得能「重い球」をくれたりとローリスクハイリターンなので育成面で美味しい彼女キャラである。 紫杏のイベントでは彼女の立ち位置が大幅に変わり、主人公と紫杏の仲を取り持つ役目を担う。 『春田蘭(はるたらん)』は主人公を応援する顔が正直良くないハズレ彼女。 マイナスイベントは意外と多くないが惚れっぽい代わりに嫌いになったら徹底的に罵倒する。彼女とのエンドを一応観るなら交際するかしないか迷った時に、逆に交際しないと勝手に彼女とのエンディングを迎えるハメになる。 早い話が後述する妙子を彼女にする踏み台であり、超特殊能力も取得できない。 『三橋妙子(みはしたえこ)』は蘭の女友達。 蘭との交際を断ると主人公に怒りを見せるが、逆に蘭と交際を始めるとその縁で主人公と仲良くなり、蘭との交換日記で関係が破綻した後に彼女に勉強を教えてもらうイベントを経た上で交際が出来る。 イベントは少ないが「普通の女の子」以上に普通の子で『パワプロ』らしい彼女キャラ。普通に可愛く、野球超人伝を持ってるのも有難い。 他の彼女候補と違い、バッドエンドがない。悪い方のエンディングもノーマルエンドとして扱われている。 裏サクセス「バトルディッガー編」 ストーリー古代人の残した謎の遺跡に、街を拠点にカスタム戦車で潜る、戦車カスタマイズRPG。 本作はダンジョンはローグライクで進み、敵に接触したらRPGパートになる。 メタルマックスシリーズを彷彿させる「戦車」が主力兵器である。そちらに比べると改造要素は甘いが降車中の弱体化などの緊張感は近い。 強い仲間が入る『レッドドラゴン』、軍人の『ホワイトベア』、変人揃いの宗教団体で無所属の仲間キャラ・タケミの過去に関わる『ブラックタイガー』の三つの勢力から荷担する勢力を選んでいく。 味方しない勢力の主要キャラは最終的に悲劇的な死を迎える事になる。 加入する仲間だけでなく、攻略する遺跡の順番や発生するイベントなど多くの面で違いがある。 50日間の中で「遺跡」をもぐって3つの球を手に入れる事が目的。 クリア条件は50日生き残って襲撃するカメダ&ガンダーロボを倒す事だが、3つの球を入手している事で真の隠しボス「天使」が現れる。 本作は第二章がある。ここからはリセットペナルティが重くなり、パーティの仲間キャラが一人死んで永久離脱する。 また頭・胴体・右手・左手・右足・左足のパーツを集めて「野球人形」を作る。1人登録するとパワポケポイントが溜まるため、ポイントをためやすい。 本作もいつものようにスターシステムと思われたが、『14』のリセット座談会で数万年後の未来である事が判明する。つまり一部のキャラの設定は繋がっている。 本作のカズ互換の『ヤシャ』は本当にカズのクローンであり、遺跡のモンスター『球』は本作のとある彼女キャラのBADエンドに出てくる生物兵器である。 文明を破壊し続けてきた隠しボス『天使』は、『14』の生物兵器ハームレスの成れの果てである事も語られた。『13』で彼女のオリジナルが登場した事もあってか物悲しいものを感じさせる。 設定やストーリーは相変わらず渋いが、全体的な難易度やバランスはまだまだ荒削り。 どの勢力でも仲間に出来る修理屋さんで、本作では『天使』と深く関わる「タケミ(『9』の広川武美)」が居るか居ないかで難易度が大幅に変わって来るとも言われている。彼女は最初の遺跡探索前に仲間に出来るのも強み。 「ホワイトベア」では修理要員の「アキラ」が居るのでマシだが……。 しかし本作からRPG路線を強めて行く事になり、『11』『12』『13』の裏サクセスは更に完成度を高めていく事になる。 評価点 野球パートの大幅進化 アクション野球が完全3Dになった事で今までのパワポケに比べて非常に遊びやすくなった。 ポリゴンの作りはPS1・64時代の『パワプロ』並ではあるものの動きが格段に滑らかになっている。 タッチスクリーン部分の画面表示に投手と打者の選手名や作動中の特殊能力などが表示されるようになり、利便性が高まった。 守備オートの時の守備シフトを主導で変更できるようになった。 『パワプロ』シリーズお馴染みの実況が遂に追加された。実況アナウンサーは堀江良信氏。 カード野球も『ダッシュ』『9』に引き続いて登場。人によってはカード野球の方が育成が安定するという意見もある。 コースが重なっていない時に『ダッシュ』『9』では「三振」が出たが本作では「凡打」が追加。 やりがいある育成 本作はオールA野手や球速スタミナコントロール最高の投手を作りやすい。 そのせいでWi-Fiが荒れる原因を作った事も事実だが、サクセスに慣れれば慣れるほど強い選手が作りやすい。 彼女シナリオのバランスが良い。(ハズレの蘭以外の)どの彼女シナリオを通っても特徴のある選手が作れる。 『13』の桜華や『14』の紗矢香のように、試合の難易度が非常に高い代わりに経験点・特殊能力が豊富にもらえる上に超特殊能力を自由に手に入れられるなどといった贔屓調整もなく、本作では「強い選手を作るならこいつのご機嫌を取るのが一択」という人物が居ない。 本作の「難易度が高い代わりに強い選手を作れる枠」は五十鈴ではあるが、彼女も計画的に攻略しなければいけない上にバッドアイテム・イタチ人形の強制入手イベントがあるなどハイリスクではある。また五十鈴は超特殊能力が固定なので神速・絶倫以外の超特殊能力が欲しいときなどは「五十鈴一択」というわけでもない。 本作の野球超人伝の所有者は妙子で、彼女はやり方さえ把握しておけば攻略しやすいキャラなのだが同時にデートイベントが「バカの主人公に妙子が勉強を教えてあげる」というもので回復効果や経験点がもらえず、特殊能力の取得なども野球超人伝の「センス○」などしかないためバランスが取れている。 和那・紫杏・さら・奈桜でもカンストステータス選手は作れる。特殊能力ももらえるものは変わってくるので特徴ある選手を作れる。 その他の利便性 初心者でも分かりやすい「パワポケ用語辞典」は野球のルール・パワプロの特殊能力や球種の効果・パワポケの用語が観れる。 サクセス中でも試合中でも確認出来る仕様はとても好評で後のパワポケシリーズでも標準搭載された。 ソフト1本しかなくてもDSが2台あれば遊べるダウンロード対戦が出来るようになった。 通信対戦でWi-Fiコネクションでのネット対戦が可能に。 現在はWi-Fiサービスが終了したので不可能。 サクセス中や俺ペナの際に「セーブして続ける」機能が追加。 従来はセーブ後は自動的にタイトル画面に戻って面倒だったが、本作からそういった手間が省けるようになって利便性が増した。 細かい追加要素など サクセスの開始時の名前入力にタッチスクリーンでの手書きが追加された。 オプション設定で主人公の打法・投法にモーションタイプが大量に追加された。 変化球・特殊能力などもバランス調整された。 今までの裏サクセスは一定以上の選手登録かパワポケポイントが必要になったが、本作では表サクセスをクリア出来ない人のために最初からポイントを使わず遊べるようになった。 賛否両論点 表サクセス 非常にウザい先輩キャラ『北乃』 ペラの徴収、いびきによる不眠症、理不尽な受け答えによる暴力、マイナス特能の付加は日常茶飯事。 彼が卒業してマイナスイベントが減る2年目まで我慢の時である。 1年目は障害らしい障害がないため、彼のお陰で張り合いが出るとは言えるかもしれない。 舞台となる親切高校自体、寮生活で上下関係が厳しい描写が強く、むしろこれまでのパワポケシリーズでは珍しいとはいえる。 他の先輩はペラを借りるが一定確率で返し別れ際に主人公を激励する、独自の練習方法を思いついて野球魂を底上げしてくれるなどうろつきでのプラスイベントが大きいが、北乃はそういった良いイベントがない。 2年目の夏に主人公がスタメン入りした時にケガをさせて出場をふいにした節があり、その後にようこ先生率いる鉄砂高校に敗北してしまう。ストーリー的にも徹底的にいいところがない。 そのウザさは『3』の亀田、『11』の魔人と並んで「パワポケで特にウザい妨害キャラ」として名前に挙げられるほど。 一応シナリオでは後輩の疋田の扱いに主人公が困って相談した時、選択肢によって助けてくれる事がある。結果はお察しの通りだが。 パワーアップイベントも用意されているのだが、実際のステータスでは能力が上がっていない。 そのパワーアップイベントも「練習をサボったことで叱られたことを抗議しに行くが丸め込まれた上、監督からさらなる寄付を要求される」と半ば監督からも見放されている節が見受けられる。 ステータスはそれなりに高いのだが、そもそも公式試合に出場する前に引退してしまうため、ほとんど役に立たない。 上記のイベントを見ると引退後に寿司を奢ってくれるイベントがあり、これで少しだけ見直した人はいるかもしれない。しかし... 再登場した時は面影が無くなるほど容姿が変化していたり、不自然に羽振りが良くなるなど(北乃は元々御曹司だったと説明しているが...)少し様子がおかしくなっており、最終的には監督に「人体実験を受けたのかもしれない」「あいつにはもう関わるな」などと言われてしまっている始末である。やはりろくな扱いではない。 更に『11』では官取が彼の事を話題にするが一切連絡が取れず音信不通になっている事が判明する。 余談だが、本作より大分前に発売された『パワプロ2000(PS版)』の伊沢というキャラは様々な面でこの北乃と共通する。(*1) ライバルキャラの出番の少なさ 主人公と天道のライバル関係が話の主軸にある本作だが、肝心の天道の出番はあまり多くない。 直接会うのはイベントで2回、練習試合で1回、公式試合で最大2回だけである。 しかも序盤からライバル宣言をしている主人公に対し、天道は主人公のことを気にも留めておらず、ライバル関係が成立するのは終盤である。 同じ高校編のライバルキャラでも『7』のレッド、『13』のユウキなどは中盤まで主人公チームの仲間として頼れる存在だった事もあってか3年間全般を通して主人公に関わり続けており、それ故に袂を分かった後の対決はそれぞれのストーリーにおける最大の山場として熱いモノだった。 天道は「速球型の投手」というイメージが強く、『5』の小杉や『13』のユウキのように主人公に合わせてポジションが変わるわけではないので本作の主人公が投手だと天道との対決があまり対決が燃えない。 その代わり夏の甲子園の決勝におけるライバルキャラ・岡田は4番打者であるため「投手主人公との対決」は彼が補完してるとも言えるかもしれない。 どちらかと言えば、主人公と同じく天道に対する強いライバル意識とコンプレックスを抱く岡田の方がキャラクターの描写が濃いとの声もある。 ゲームオーバー画面の解説によると「天道が主人公のライバル」ではなく「主人公が天道のライバルキャラ」とある。 ライバルルートのエンディングで主人公は「俺と天道との戦いはここから始まる」と言っている。 つまり、本作の表サクセスは 「天道とそのライバルとの戦いの始まりをライバル視点で見た物語」 なのである。 攻略本でも「凡人の主人公が努力してライバルに認められていくルート」が本筋である事をインタビューで語っている。 本作の天道は好青年ではあるものの真面目であることぐらいしか特徴がなく、若干地味なキャラであるが、『11』で再登場した時には非常に濃いキャラになっている。 本作では主人公がリア充で野球エリートの天道に嫉妬しているが、『11』では見る影もなく落ちぶれ、さらに「彼女と交際してるにもかかわらず子供の作り方がわからず『ナマーズ』の仲間に聞いてCEROに引っかかりそうな事を言い出しそうな天道」と「妻子がいるライバル」という構図として逆転してしまっている。 ちなみにインタビューでは2年目の公式試合で天道に敗北しつつも再び頑張って仲間に認められて3年目に新天道を打ち倒すという流れをイメージしてるとのこと。 しかしゲーム中では慣れれば2年目の天道に負けることはあまりないため、イメージ的なブレを起こしてしまう。 サクセスの難易度は甲子園優勝を目指すとかなり厳しい 本作のクリア条件は「2年目秋か3年目夏の地区大会で優勝する」ことである。 優勝するには試合に3回勝つ必要がある。最後の相手は必ず主人公のライバル「天道 翔馬」が所属する「星英高校」となる。 相手チームは一筋縄ではいかない強さではあるが、仲間評価を上げれば前作ほど厳しくはない。 一方、甲子園で戦う相手はかなりの強敵である。 特にもう一人のライバルキャラ「岡田 威蔵」が所属する夏の甲子園最後の相手「天下無双学園」は、全体的に能力値が高く超特殊能力持ちの選手も多数所属している。 また、試合開始の状況も相手の攻撃でノーアウト満塁四番と主人公が投手でもないとストライクを取りにいったらほぼホームランを打たれるという結果になるため中々の鬼畜。 彼女攻略を目指すと場合によっては甲子園優勝は避けて通れない道であるが、これによって難易度が極端に変わる事がある。 サクセス中のミニゲームの失敗時のマイナス効果が大きく、慣れないとキツイ。 『おみくじ射的』は、正月恒例のミニゲームで移動する景品を打つというもの。 1年目の正月には必ずプレイすることになる。2年目は彼女攻略の進み具合によっては回避できる。 運ゲーの要素は少ないが、失敗時のペナルティは高い。 『ぴったりあわせてPカード』は麻雀やドンジャラのようなシステムのカードゲーム。これもサクセス中では回避可能。 勝った時に大量にペラを貰うことができ、ペラ稼ぎの手段として有効である。ただし、負けたときのリスクも大きい。 荷田を初めとした仲間キャラや彼女キャラの五十鈴・紫杏の他、椿・小杉・リン・まさこ(ヤギ)など懐かしいキャラでのプレイも出来るようになる。 『ぞぞぞぞうきん』はボタン連打しながら雑巾がけをする。 必須だが、ほかのミニゲームに比べると難易度は低め。初見でも十分クリア可能。 『ちーぐーぱーどーん!』はじゃんけんをして勝ったらハンマーで殴り、負けたらヘルメットをかぶるというもの。 ストーリー上で必ず1回はプレイしなければならず、負けるとマイナス特能を取得してしまう。 後輩である疋田のパワーアップイベントでもプレイすることになる。負けると2年目にパワーアップさせることができなくなり、エピローグも登録できなくなる。 3つのボタンをタッチするが仮に押し間違えてもリスクはないため3つを時間差で押していくのが良い攻略法と言われている。 『帰ってきた3Dコンコンノック』は『2』で水木のミニゲームだったものをDSのタッチペンを使って車坂監督が行う。 だが難易度は『2』に比べて非常に上がっている。サクセス中で回避できるのが救い。 1人だけ話の主軸に主人公が関われない彼女候補が存在する 本作で最も賛否両論が分かれる要素である。あるいは「シリーズ衰退の戦犯」と言われる所以である。 + 賛否両論の某彼女候補シナリオ 彼女候補の一人である『大江 和那(カズ)』である。 カズのシナリオの内容は「野球からかなり乖離した展開」になっている。 ざっくり言うと、『しあわせ草』を飲んだカズが「重力を操る超能力」に目覚め、殺人兵器として教育されるもののその超能力を使って脱走して終わるというモノ。 内容も非常に濃くメインイベントと言っても過言ではないため、かなり他と比べて浮いている。 話に野球が関係しないだけなら他作品でもよくある事なのだが、こちらは主人公が全く話に関わることができない点が問題視されている。 親切高校のスポンサーであるジャジメントの裏事情を会長の秘書ルッカが主人公とカズにペラペラ喋る展開があるのだが、その後にカズは敗北してしまい、主人公は数時間分の記憶を消されてしまい、カズに対する「人質」として扱われてしまう。 まともに話に関われているのはここまでであり、以降の主人公はカズの話に全くと言っていいほど関わっておらず完全な空気と化している。 カズと朱里が戦う際に主人公が敵を倒すための作戦の要となる部分もあるのだが、指示を受けて行動するだけであり、その理由もろくに知らされていない。 更にカズは他の彼女候補と違ってグッドエンドでも主人公と結ばれることが出来ない。この点についても賛否両論である。 カズがジャジメントを抜けられないバッドエンドでも本作の主人公と別離する展開は全く変わらない。故に当時の「しつもんコ~ナ~」ではどちらのEDがグッドなのかわからないという質問が届いていた。 余談だが、ほぼ同時期にこれに近い扱いを受けたメインキャラは本家パワプロにも存在した。しかしそちらは一応彼女扱いではないため、このように彼女候補でありながら全く救いがないキャラはなかなか異端と言える。 グッドエンドのフラグもおもにカズと朱里の話に終始してしまっており、主人公との関係が本筋にあまり影響を与えていない。 主人公と仲が進展するようなイベントもほとんどなく、友達付き合いの延長線上で彼女になり、そのまま別れたかのような展開になってしまっている。 一応主人公はカズの能力については知っており、彼女が大変な事態に巻き込まれていることには気づく。そして次に会った時全てを話すことを約束してはいる。とはいえ、申し訳程度な感じも否めない。 紫杏のルートも主人公が関われない部分が多少あるものの、こちらは選択肢次第で紫杏を説得し彼女の悲劇を食い止められるなど主人公がある程度話に関わる事自体はできている。また内容もあまり長くなく、あくまでサブイベントとして抑えられている。 同じく超能力持ちの五十鈴は主人公の野球にひたむきな姿を応援している設定で、主人公も彼女を能力の不安から救うため積極的に行動する部分が多い。メインの話も「彼女を救うために甲子園優勝しなければならない」という形で、かなり極端ではあるがしっかり野球が関わっている。 このような展開になった原因については、カズの話は元々メインで語られる予定だったが没になり無理やり彼女候補の話として組み込んだのではないかという事も考えられる。 パワポケ10は上層部から「売れるゲームを作れ」として路線の大幅な軌道修正を図られており、今までのような野球に関係ない要素が意図的に避けられていた。カズのシナリオがこれらの弊害を受けた可能性は非常に高い。 本筋の展開と「親切高校の裏の顔」との乖離 本作の舞台である親切高校は「裏の顔」を持っているのだが、本筋で関わってくることがほぼない。 一部のランダムイベントや彼女イベントで親切高校の実態が見えてくるのだが、そこにおいても 主人公が何も対処できずに終わってしまっている 。 高校編でも『4』『7』はオカルト・具現化によるファンタジー現象に対して「主人公じゃないとなんとか出来ない理由付け」をしていたし、『1』『13』では主人公が自分の所属する高校の問題点・異常さ・弾圧を理解してその上で野球部を再建していた。だが本作の主人公は完全に置いてけぼりを食らっている。 この事から『11』『12』では彼女キャラによっては共闘・援護するようになったりと配慮が見られるようになった。 ただし、主人公は高校そのものに対する対処はしてないが、学校の裏の部分以外には明確に影響を与えている。 入部当初は先輩が後輩からペラを徴収するなどの理不尽なルールがあったが、3年目にこれを廃止している。 引退時に後輩に持っているペラを与えるなど新たな伝統も残している。 また正史ではないが、ルートによっては以降の作品で重要な役割を持つ彼女候補の運命さえ変えたりしている。 攻略本のインタビューでは 「キャプテン」ではあっても「ヒーロー」ではない事を指摘しており、後輩の疋田や監督生の紫杏が環境を変えているように見せているとも語り、作り手としては自覚的にそういう構成にしてると思われる。 またライバルに認められていくルートが本筋であるという発言も語っている。 システム面 過去作品の選手のデータをパスワードで送ると弱体化する。 これは過去の作品で強い選手を作ってしまうと現在の作品で選手を作る意味が薄れるという意見が多かったとのこと。 問題点 表サクセスの実力テストで 走塁練習 を選ぶと、終了直後にエラーになり、「電源を切ってください」と表示されることがある。 この後、再起動すると 今までに作った選手データが消失してしまう 。 細かい発生条件はいまだに不明であるが、実力テストで走塁練習を選ばなければ回避できる。 致命的なレベルのバグはこれぐらいだが、後述のカード野球のバグなど細かい部分を上げるときりがない。 COMの極端な調子重視采配 表サクセスでは、COMは調子の良い選手を使いたがる。この点は高校野球の一発勝負らしくていいが、 守備適性を無視してまで起用することがある 。 ファーストに入るのであれば大きなダメージはないが、守りで中心となる セカンドやショート に適性のない選手をねじ込まれる場合がある。 スタメン選手の調子が悪い場合だけではなく、 控え選手の調子が良い場合にも こうした無理のある起用をされることもある。 特にアクション野球での2年目の秋季予選はランダム要素が多く、難易度が高いが、これが起こると更に勝ち進むのが難しくなる。特に投手育成時。 3年目の夏季予選以降も起こりうる。ランナーが複数いる局面から始まる試合が多いので、一定条件を満たして、選手交代を解禁できてないと一気に苦しくなる。 裏サクセスのバランスが悪い 特に二章のリセット・デスペナルティが厳しく、仲間が一人死亡するので主力が抜けてしまうとゲーム進行が困難になる。 『Wi-Fi対戦』はオールA+威圧感の選手ばかりでのアレンジチームでの対戦は無法地帯。 ゲームバランスが崩壊しており、強い選手には強い選手で対抗するしかなかった。 この問題は『11』~『14』まで続いてしまった。 総評 本作から『パワポケ』の野球パートは完全3Dになったという事もあり、かなり改善されている。 失投率の高さなど本家に劣る面もまだあるが、『パワポケ』の野球パートは本作でほぼ完成したといっていい。 この事から売上もかなり伸ばしており、前作『9』が累計15万本だった中で本作は累計28万本売れており、シリーズ最高の売り上げである。 しかし、「彼女を作らないと『パワプロ』っぽい王道球児ストーリー」だが「彼女を作る事で裏の世界が見えてくる」という構造は、後のシリーズに与えた影響のせいで賛否両論になってしまっている。 本作の主人公は『6』『8』『9』の主人公と違って裏社会に全く関われない一般人であり、かといって『7』のようにストーリーの根底に関わるわけでも『13』のようにシリーズ通しての黒幕や『天使』に対しても野球に絡めて接するわけでもない。 続く『11』『12』『14』ではある程度バトル展開に参加出来る判断力も兼ね備えるようになったが、ある意味では本末転倒になってしまった所もある。 本作以降の超能力者路線は、後に批判されながらも結局止まらず「野球よりもテキストでのバトル展開」を重視して突っ走る事になる。 そのため特に『11』『12』『14』の内輪に硬直化したストーリーを批判する人から『10』が全ての元凶であるという事を言われる事も少なくない。 だからこそ今では「ライバルルートの王道ストーリー」が逆に評価されるという事態になっている。 超能力者の少女達の悲哀が、逆説的に「ただの野球バカ」の在り方を考えさせる一作である。 しかし攻略本のインタビューではライバルルートが本筋である事も語られている。 また蘭・妙子・さら・奈桜・五十鈴は殆ど裏社会にあまり関わらず、彼女達を並行するならライバルルートの邪魔にはならない。 むしろ甲子園出場が奇跡を起こす鍵になる奈桜や、夏の甲子園優勝がグッドエンドのフラグである妙子・五十鈴であればモチベーションの補強になるかもしれない。 余談 + ※本作の楽しみを損ねる恐れがあるので閲覧注意 カード野球バグ カード野球で3年目に監督評価を90以上に上げて采配を丸投げされてから、試合中にポーズを押して「やめる」を選択すると 直前の試合結果のまま終わる事が出来る 。 こちらの点数が上回る状況で「やめる」を押せばそのまま勝利してしまう。甲子園最後の「天下無双学園」もこれで倒せる。(アヘッド状態で開始のため、即座に試合終了すれば良い。) メリットが多いバグだが、利用するかどうかはプレイヤーの自由である。主人公が活躍出来なければ経験点もあまり入らない。 乱数調整 表サクセス・裏サクセス共に都合の良い乱数が発見されている。 表サクセスは「しあわせ草」でセンス○を習得・裏サクセスは強力な武器など。 序盤のセオリーである球磨きで、肉離れすることがあるのはネタにされている。 主人公は確かに一部の彼女キャラには無力ではあったが、続編で大きな影響を与えている。 + 本作の主人公に影響を受けた人物 本作で主人公をライバルとして認めた天道は『11』で迷走するが、仮に「10主人公をライバルとして認めないルート」では成績が伸び悩んでいる事から吹っ切れた方がマシであると思われる。 また天道の彼女の若菜も『11』では彼を見捨てておらず、救いになっている。 紫杏は10主人公に止められなかったものの『11』の球団であるジャジメントナマーズのオーナーとなる。 片手間ではあるのだろうが、『11』の主人公を初めとしたナマーズ選手に親身に接しており彼女なりに球団運営には真摯ではあったのは本作の主人公との交友関係が大きかったのだろう。 以後の作品でカズが戦い続けて来られたのは本作の主人公への想いが間違いなくあるのは事実であろう。結末はさておき... 『14』で本作の主人公と五十鈴の娘である紗矢香が孤独を味わっているのは本作の主人公が家を開けてたせいである。そのせいか彼女は最終局面で「お兄ちゃん」に対する最悪の妨害活動を行う事になったが、「お兄ちゃん」はそれを乗り越えて紗矢香を救って結ばれたとも言える。 また紗矢香は父親に懐いている様子を多々見せており、本作の主人公が紗矢香に愛情を注いでいたであろう描写はある。 良くも悪くも彼自身がヒロインに与えた影響が大きかった事は事実と言えるだろう。 公式サイトで「しつもんコ~ナ~」というコーナーがあったのだが、質問として相応しくない内容やパワポケの正史設定に深く関わる質問が多かった。 だがその回答が好評だったため『11』の公式サイトでも引き続き実施された。 本作の問題とは言えないのだが、のちの作品に再登場した一部の彼女候補の扱いについて賛否両論となっている。 さらに『14』での一部の描写が「ある誤解」を招き、批判が本作の主人公に飛び火する形になってしまっている。 詳細は彼女らが再登場する『11』『12』『14』のページを参照してほしい。 ヒントを与えると、対象キャラは『ジャジメント日本支社の社長』・『ダークスピア』・『紗矢香(さやか)の母親』である。 2019年に『パワプロアプリ』内で「1位になったキャラは実際に登場する」という公約の元で行われたアニバーサリー人気投票にて、今作の彼女候補の一人である神条紫杏が本家パワプロキャラ達を抑え1位に輝き、翌年にはそれを受けて実際に登場することとなった。
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登録日:2009/12/10(木) 14 28 31 更新日:2023/08/01 Tue 17 19 02NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 6人組 CERO涙目 オオガミ ジャジメント スタッフの本気 ツナミ ネタバレ項目 パワプロクンポケット パワポケ 組織 黒幕 ※この項目は、パワプロクンポケットのネタバレを著しく含みます。 6人組とは、パワプロクンポケットに登場する組織のことで、シリーズ全体の根幹に関わる存在。パワポケ11にて存在が確認された。 その名の通り構成員は六人から成り、財界の大物からアンドロイド、果ては未来人に電子生命体といった錚々たる面子が揃っている。また、メンバーが何人か入れ替わっていることが示唆されている。 設立者は未来人である「彼」であり、その目的は未来に起こり得る極度の管理社会とやがて起こり来る破滅(カタストロフ)を回避することである。 そのために未来からの介入を防ぐため、タイムマシンの基礎理論を発案した唐沢博士をパワポケ3で暗殺している。 ―構成員― 「彼」(12ではミスターKと呼ばれる) 未来人であり、6人組の設立者。正体と本名は一切不明。サブ(パワポケ6の真犯人)と共に未来からやって来て、未来を変えるためにサイボーグやアンドロイドなどのオーバーテクノロジーをこの時代に提供した。また、人類の救済を目的としながら、裏では私利私欲の為に6人組を利用しているらしい。13でついに正体が… 大神美智男 オオガミグループ総帥にして実業界の大物。「彼」とは早くに結託していたらしく、「彼」の入れ知恵によって今の地位まで上り詰めた。パワポケ10にて、敵対するジャジメントによって暗殺される。 犬井灰根 大神博之の側近兼護衛。博之に代わってオオガミを動かしている影の存在。通常のアンドロイド20体のコストを掛けて製作されたカスタムタイプのアンドロイドであり、旧式でありながら戦闘力は最新式を遥かに凌駕する。 8に登場した灰原は遺伝子が同じ別人。 14にてジオットに単身挑むが、対犬井を想定した特化戦法を取られ敗北、破壊された 神条紫杏 ジャジメント日本社長にして、後のツナミ社長。「人格を完璧に演じきる」才能を評価され、6人組入りした。他のメンバーとは違い、純粋に人類の未来を救おうと尽力するが、パワポケ11にて心半ばで凶弾に倒れ、死亡。その死は隠匿されている。 上守甲斐 紫杏の側近兼護衛。最新式のアンドロイドであり、プロトタイプであるとある人物に姿が似ている。紫杏には崇拝に近い感情を抱いており、それゆえ彼女の後任に推されていたがそれを断り続けていた。パワポケ12にて自身のプロトタイプと銃撃戦を繰り広げた結果に敗北、死亡した。 デウエス ある科学者の脳回路から生まれた電子生命体。 ネット上でも『顔のない女』として知られており、AIを遥かに超越した存在。オオガミによってオカルトテクノロジーを付与されており、現実世界に干渉することも出来る。 カオルの呪いを受け、2人とも消滅した。 追記・修正宜しくお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 未来、何人組、あれどっかのアニメで聞いたことがあるような…… -- 名無しさん (2014-05-25 16 50 06) 6人組といいながら3分の1が秘書 -- 名無しさん (2014-06-26 23 09 31) 名前 コメント
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パワプロクンポケット8 開発 コナミデジタルエンタテインメント 発売 機種 NintendoDS ジャンル 野球バラエティ 発売日 2005.12.01 (木) 参考価格 5229円 (税込) CERO 全年齢 プレイ人数 1~2人 リンク 公式サイト パワプロクンポケット8 トップページ閲覧不可 2chスレッド 「パワプロクンポケット」で2ch検索 「パワポケ」で2ch検索 シリーズ関連wiki シリーズ攻略まとめwiki9 10 11 12 13 14 パワポケ考察 Wiki パワプロ・パワポケ選手能力まとめ Wiki Wikipedia関連項目 パワプロクンポケット8 パワプロクンポケットシリーズ 購入 パワプロクンポケット8 パワプロクンポケット8 公式ガイド サイトQR ※当サイトとメーカー様は一切関係がありません。 ※古いブラウザなどで閲覧すると左側のメニューが表示されず、当サイトをご利用できない事があります。 その場合はお手数ですがブラウザを変えるか、直接メニューへ飛んでご利用ください。
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燃えろ! 魔球リーグ編 THE ORIGIN パワプロクンポケットヒーローズ 灯火の星 戻る
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タイトル partの後に適切な数字を置く。基本的には現在のスレ番号+1現行スレの番号が間違っている場合があるので、 1付近のレスや前スレで確認を取ることが望ましい 【DS】【パワポケ】は検索用タグなので外さない 【DS】パワプロクンポケット13 part【パワポケ】 1 前スレ・関連スレの部分を随時最新のものに書き換えるスレ番号が間違っている場合はスレタイ末尾に(実質X)を加筆する パワプロクンポケット13についての情報の交換や雑談のためのスレッドです。 質問する前にテンプレにあるサイトなどを調べましょう。 荒らし、アンチなどはスルーしましょう。sage進行推奨。 (※sageのやり方:E-mail欄に[sage]と入力) 次スレは 950が立てる事。次スレが立つまでは減速を心掛けましょう。 新スレには前スレを使い切ってから書き込みましょう。 公式サイト http //www.konami.jp/pawa/poke/13/ まとめwiki http //www22.atwiki.jp/poke13/ 前スレ 【DS】パワプロクンポケット13 part5【パワポケ】 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1290889202/ 関連スレ 【パワポケ】パワプロクンポケット総合118(実質119) http //toki.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1290007509/ 【パワポケ】パワプロクンポケット Wi-Fi対戦スレ2 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/wifi/1293540960/ パワポケinシベリア http //toki.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1290654107/
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パワプロクンポケット9のページです ポケ9裏技 ポケ9攻略 ポケ9小技 選手パスワード
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パワプロクンポケット9 開発 コナミデジタルエンタテインメント 発売 機種 NintendoDS ジャンル 野球バラエティ 発売日 2006.12.07 (木) 参考価格 5229円 (税込) CERO A (全年齢対象) プレイ人数 1~2人 リンク 2chスレッド 「パワプロクンポケット」で2ch検索 「パワポケ」で2ch検索 シリーズ関連wiki シリーズ攻略まとめwiki8 10 11 12 13 14 パワポケ考察 Wiki パワプロ・パワポケ選手能力まとめ Wiki Wikipedia関連項目 パワプロクンポケット9 パワプロクンポケットシリーズ 購入 パワプロクンポケット9 パワプロクンポケット9 公式ガイド サイトQR ※当サイトとメーカー様は一切関係がありません。 ※古いブラウザなどで閲覧すると左側のメニューが表示されず、当サイトをご利用できない事があります。 その場合はお手数ですがブラウザを変えるか、直接メニューへ飛んでご利用ください。
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登録日:2010/12/23(木) 09 31 26 更新日:2024/06/12 Wed 01 28 08NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 2006年 DS KONAMI いろんなものがそろってる ゲーム コナミ スペースキャプテン ダチョウ ニンテンドーDS バンザイ パワプロクンポケット パワプロクンポケット9 パワポケ9 ヒモ ブギウギビクトリーズ ブギウギ商店街 ロマン 准が攻略できないのはバグ 少森寺 社会人野球 風来坊 餌付け ≪こんなゲームがあったのか!≫ 2006年にコナミから発売されたDS用ソフト。 通常の表サクセス、野球をしない裏サクセスに加え、ミニサクセスとして『少森寺編』が登場した。 野球面では通常よりも打球が飛ぶ『バンザイ』、打球に対してどの野手を動かすといいか吹き出しで教えてくれる『かけ声』が追加されている。 今作からミートカーソルの形がパワプロシリーズと同様、楕円形になっている。 表サクセス 【さすらいのナイスガイ編】 今回はシリーズ三度目の社会人野球。 4月~7月中旬、10月~年末の前後編となっており、進行日数も一週間ごとではなく一日ごと。 時間軸としてはポケ8の三年目と同時期である。 ▼あらすじ 町から町へと旅を続ける風来坊の主人公は、ふと立ち寄った町で遠前町の駅向こうに新しくできたスーパーマーケットにお客を取られ苦しんでいるブギウギ商店街を訪れる。 風来坊は商店街の野球チーム『ブギウギビクトリーズ』の助っ人として参加し、試合の宣伝効果で商店街の再興を目指す。 ▼クリア条件 前篇 最終日に行われる試合に勝利する 後編 ビクトリーズ紅白戦に勝利する(プレイ次第では紅白戦自体を回避可能) 年末の試合に勝利し、最終日のミニゲームをクリアする ▼用語 ジャジメント 本作で敵対関係にある大手スーパーの親会社。 世界規模で事業を展開しており、オオガミが台頭するまでは世界一の企業だった『旧支配者』。 本社はアメリカにある。 ▼登場キャラクター ブギウギビクトリーズ地元メンバー。 ♢権田正男 ビクトリーズのキャプテンで一・三塁も守れるパワーと強肩が売りのキャッチャー。 マイナス能力がなくプラス能力もそこそこ多いため、地元メンバーの中では助っ人に引けを取らない実力を持つ。 途中でキャプテンの座を主人公に奪われ、場合によっては反乱をおこす。 ♢木川則夫 本屋を営むピッチャー。 増えていく助っ人にあからさまな反発をみせる。 ♢青島三郎 一・二。外野手を守る、町のお医者さん。 ビクトリーズの紅白戦では味方してくれる。 ♢並木潤一郎 一・三・外野も守る警察官。語尾が「あります」なのであります。 気弱で流されやすい性格。 ♢藤本 佐和田新監督もお気に入りの選手。 変化球なし、コントロールG、最高急速135kmにスタミナFというすごい投手。 キングコブラ―ズ戦で登板しプレイヤーを地獄に叩き落とすので助っ人投手をチームに入れて回避したい。それでも登板することあるけど。 阿部様と違って最大までパワーアップさせても変化球を覚えないため抑えるのは非常に厳しいが、カード野球では重い球持ちの為使いどころはある。 一部では「阿部様の再来、阿部様の親戚」などと言われている。 モブキャラながら某所で単独項目が作られる程でかなりの存在感がある。 ブギウギビクトリーズ助っ人メンバー ♢主人公 遠前町に協力する風来坊。社会人なのかとか訊いてはいけない。 「おじちゃん」「オッサン」などと呼ばれても特に反応はなく、大人びてるため歴代主人公の中で最高齢の可能性がある。その逆も然りだが 過去に野球をやっていたということ以外は謎の多い人物。 川原のテントで暮らし野草や木の実を食べるサバイバル生活をしているが、野球やケンカなどで見せる身体能力は高い。 ♢寺門男 風圧で川の水を割る拳法使い。 必ず仲間になるキャラで守備位置は外野。 身体能力が高いためかパワーと走力と肩力は高いが、野球経験は殆どないせいかミートと守備力は低くエラー回避に至っては壊滅的。 助っ人の中ではまともな部類ではあるがトラブルメーカー。 ミニサクセスにも登場する。 ♢ピエロ ヴヒャハ~イ! サーカスを抜け出した野ピエロ。 俊足のアベレージヒッターでパワーアップすればパワーもある。 なのだが勧誘イベントで注目されているのは何故か平凡な守備力。一応守備職人は持っているが… 見た目はイロモノ色が強いが、本人のピエロとしての仕事意識は高く連続イベントも真面目な内容。 ♢電視炎斬 安定した投手能力を持ちスライダーとフォークを投げ分ける。 キーーーボーーードォォォ! 助っ人がいないと投手力に難があるチームなので招集されやすい。 ♢城田鉄幹 ありえない材料からケーキや肉を作る料理人ですぞ。 何かと料理を作ってくれるのでサバイバル生活をしている主人公にとってはありがたい存在。 基本的にはいい人だが、お嬢様の話を始めると止まらなくなるのが玉に瑕。 外野を守る打撃力のある選手。 ♢ムシャ 恐らく一番加入させるのが難しいキャラ。 見た目はまんま鎧武者のため怪しさで言えば助っ人の中でもトップクラスだが、主人公以外は疑問を持たずに接している。 パワーアップさせる過程で主人公のケガイベントがある。 主人公とはある意味では似た物同士であり、最終試合終了後のイベントは見る価値がある。 パワーヒッターで守備位置は一塁。 ♢カニ怪人 ポケ7にも登場の改造人間。 サードを守る強肩のパワーヒッターだがマイナス能力も目立つ。 その正体は7で姿を消したあの人だった。 見た目は完全なイロモノだが性格はかなりまともで、イベントは自分の存在意味や今後に悩むなど真面目な内容。 ♢白徳仁 かなりの自信家で詐欺まがいの事をして回っている男。主人公とは知り合いらしい。 守備位置はセカンド。 助っ人の中でもパワーアップしても能力は高いとは言い難いが特殊能力の多さで補う。 ♢水間美偉斗 陸上を泳ぐ水泳マン。水では泳げない。 完全な変人だが甲子園出場投手であり実力はある。 150kmを超える直球と変化量の大きいスローカーブが武器だが制球力が低く、地味にパワーが高い。 投手層の薄さの補強と藤本の登板を阻止するために仲間にしておきたい一人。 彼女候補 ●広川武美 ロマン大好きのオバs…おねえさん。 開かずの店と言われるぐらいやる気のない漢方薬店をやっているが、本業の株で稼いでいるため収入面は問題がない。 手足を使わずにネットサーフィンできる特技を持つ。 紅白戦で登場する予定だったのか選手データだけは存在し、これ以降の作品でもミニ顔設定で武美を設定することが出来た。 ●山下貴子 本当の意味で影が薄い女子高生。 グッドエンドの方が精神ダメージは大きい。 ●霧生夏菜 料理は火力がモットーのウェイトレス。 イベントが進むと城田さんの関係者も登場する。 ●温水ちよ またの名を「流れ星ポエ夢」。 貧乏生活をしながら劇団活動をする女優志望の女の子。 ●野崎維織 三代目緑髪伝説のめんどくさい星人。 生まれ変わり前提の再挑戦でなければ攻略できない。 ……服、しわになるよ。 ●神田奈津姫 隠し彼女にして本作のメインヒロイン。 亡き夫から継いだカレー店を営む一児の母だが、何やら悩みがある模様。 その他のキャラ ●神田カンタ 奈津姫の一人息子。 やんす口調のメガネくんだが歴代相棒メガネとは赤の他人。 ●大村鉄治 商店街の自治会長で、チームの元キャッチャー&元監督。 ●佐和田勝 ポケ7にも登場した、投手起用に定評のある監督。 7の阿部に続き今作はやたら藤本をマウンドに上げたがる。 大村会長の代わりにビクトリーズの監督を務め、主人公をキャプテンに任命する。 能力主義なので助っ人を重視する点は相変わらずだが、完全な助っ人贔屓という訳ではなくチームの分裂を防ごうとする動きは見せるため性格は大分丸くなっている。 ●椿 今作のライバル。元々は主人公と組んで仕事をしていた。 金で動くトラブルバスターでジャッジメントスーパー側につき商店街側と対峙する。 自分でトラブルを撒いたりしているが、完全な悪という訳ではない。 主人公と同じく正体について囁かれている。 特殊能力「人気者」がない以外はあの青いヤツと同じ能力。 ●ザ・トリオ 椿が連れてきた助っ人。 外見こそアレだが野球の実力は高い。 番長!ソルジャー!…ロボ。 三人あわせて、ザ・トリオ! こちらもそれぞれ正体に疑惑がある。 ●太田洋将 ジャジメントスーパーの遠前店の支店長。 商店街を潰そうと様々な嫌がらせをしてくるが、商店街を潰すことに拘りすぎて業績を悪化させるようなことをしてしまっている。 組織に対する忠誠度は高いが無能な人物。 ●夏目准 真のヒロイン。 だが何故か攻略できない、今作最大のバグ。 ●ルッカ 敵対するスーパーの親会社、ジャジメントグループ会長の美人秘書。 今作では顔だし程度だが、後の作品での活躍が大いに期待されていた…。 初登場にして、この作品がピークの「だめな人」 裏サクセス 【スペースキャプテン編】 ▼あらすじ 宇宙連邦による支配と恐怖を終わらせるため、小型宇宙船のキャプテン(主人公)は宇宙ワクチンを集めながら連邦を叩く機会を窺う。 惑星間を行き来しながら期日までにワクチンを集めなければならず、慣れないうちは仲間集めどころかワクチン回収すら出来ずに詰んでしまうことも多いがあることに気付くと簡単にクリアできる。 ミニサクセス 【少森寺編】 高校球児の主人公は野球部の夏休み合宿に遅刻してしまう。 なんとか合宿地のお寺「小森寺」についたかと思ったら、そこは武術の本格修行地「少森寺」だった…。 元々はイベントで配布するだけだった体験版だったが、スタッフが勿体なく感じて(未プレイの人のため、とも)収録された。 元が体験版のため試合は皆無でストーリーも短く、強力な選手も作れないお試しモードである。 ▼登場キャラクター ♢主人公 小森寺(こもりでら)と間違えて少森寺(しょうしんじ)にやってきた高校球児。 夏休みの間中修業に明け暮れる事になる。 ♢三田輝家 メガネ一族の一人。 主人公と同じく外部から修行にやってきた高校生。 ♢光山平七 少森寺での主人公たちの先輩。 主人公に嫉妬して何かと嫌がらせしてくる。 ミニゲーム ♢のみのみのみーんドゥユゥのっみーん 時間内にすべてのノミ(・←これ)をタッチペンで潰す。 ♢ダチョウでだだだダンダンダン! ダチョウに乗ってダチョウを捕まえる3D レースゲーム。 ♢穴蟲 壁に空いた穴から這い出る虫を退治しつつ穴を塞ぐ。 フィールドは上下の両画面。 ♢夕日に向かってパンチDEポンチ 劣化スマブラ。 通信バトルも可能で友達がいれば最大四人で遊べる。 ♢パパパでハイ! 画面に現れる的をタイミングよくタッチする。 的が現れた直後と消える直前でないとポイントが入らない。 ♢おみくじコリントゲーム コリントゲームで吉凶を占う。 プレイ中に台を揺らすこともできる。 追記修正はロリ巨乳アンドロイド、コロッケくれる幽霊、火力主義ウエイトレス、流れ星ポエ夢、積極的めんどくさい星人、カレー店の未亡人に餌付けされてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 武美ルートと夏菜ルートが、時間軸が前作の3年目だけであって表裏一体である事に今更気がついた。武美ルートが8本編で、夏菜ルートが冬子ルートで、ちなみに奈津姫ルートでは芙喜子も登場するし。 -- 名無しさん (2014-12-25 09 59 30) 名前 コメント
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此処は「パワプロクンポケット11」のページです! ポケ11発売前情報 ポケ11裏技 ポケ11攻略 ポケ11小技 選手パスワード